- マイクラサーバーの設定がうまくいかない…
- server.propertiesファイルが複雑すぎて何を変更すればいいかわからない…
- 初心者でも安全にサーバー設定を変更したい…
以上の悩みを解決します!
マイクラサーバーの設定ファイル「server.properties」は、サーバーの動作を細かく制御できる重要なファイルです。
この記事では「server.properties」の基礎知識から実際の設定まで、わかりやすく解説。
記事を読めば、あなた好みのマイクラサーバーを構築できるようになりますよ。
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そもそもserver.propertiesとは?
server.propertiesは、マイクラサーバーの設定を決めるファイルです。
ゲームモードや難易度、最大プレイヤー数などを変更できますよ。
server.propertiesで変更できる設定
server.propertiesで変更できる設定は色々あります。
よく使う設定項目は、以下のようなものですね。
- ゲームモード(サバイバル・クリエイティブなど)
- 難易度設定
- 最大プレイヤー数
- ワールドの生成設定
- セキュリティ関連の設定
server.propertiesファイルは、マイクラサーバーをはじめて起動した時に、自動で生成されます。
メモ帳での編集方法
server.propertiesの編集は、Windowsのメモ帳などでかんたんに編集できます。
編集する手順は以下のとおりです。
- server.propertiesファイルを右クリック
- 「プログラムから開く」を選択
- 「メモ帳」を選択して開く
もちろん、VSCodeなどのエディタを使ってもOKです。
個人的にはVSCodeがおすすめです。無料で見やすくて使いやすいので。
自分に合ったエディタを使用して、server.propertiesファイルを編集しましょう。
ファイル編集前にバックアップを取ること


server.propertiesファイルの編集前に、バックアップを取っておくことが重要です。
バックアップはサーバー全体でとっておきましょう。設定を間違えてしまった時でも、すぐに元に戻せますよ。
詳しいバックアップの方法は、以下の記事を参考にしてください。


設定を変更した後は再起動する


server.propertiesを編集した後は、必ずマイクラサーバーを再起動してください。
- server.propertiesを編集して保存
- マイクラサーバーを停止
- マイクラサーバーを再起動
- 設定が反映されているか確認
サーバーを再起動しないと、変更した設定は反映されません。
忘れやすいポイントなので注意してくださいね。
再起動の方法は以下の記事を参考にしてください。


最初に設定すべき基本項目
最初に設定すべき項目は4つあります。
- ゲームモード
- 難易度
- ワールド名
- シード値
これらを設定することで、基本的なサーバー環境が整います。
ゲームモードの変更方法
ゲームモードは「gamemode」の項目で設定します。
gamemode=survival
設定できるゲームモードは4種類あります。
日本語モード名 | 設定モード名 |
---|---|
サバイバルモード | survival |
クリエイティブモード | creative |
アドベンチャーモード | adventure |
スペクテイターモード | spectator |
クリエイティブモードに変更したいなら、こんな感じになればOKです。
gamemode=creative
難易度設定の選び方


難易度は「difficulty」の項目で設定します。
difficulty=normal
設定できる難易度は4種類あります。
設定名 | 日本語表記 |
---|---|
peaceful | ピースフル |
easy | イージー |
normal | ノーマル |
hard | ハード |
難易度に関する詳しい情報は、以下の記事を参考にしてください。


ワールド名の設定
ワールド名は「level-name」で設定できます。
初期設定は「world」です。
level-name=world
ちなみに、PaperMCの場合では
- world(オーバーワールド)
- world_nether(ネザー)
- world_the_end(エンド)
のように、ディメンションごとにフォルダが分かれます。



なんかフォルダ多くね!?
こんな感じに思うかもしれませんが、正常なので大丈夫ですよ。
シード値の設定
シード値は「level-seed」で設定できます。
level-seed=12345
シード値を指定すると、同じ地形のワールドが生成されるんです。
友達と同じワールド構造で遊びたい時に便利ですよ。
空欄にしておくと、ランダムなシード値でワールドが生成されます。
プレイヤー管理の重要設定
プレイヤー管理には3つの重要な設定があります。
- 最大プレイヤー数
- ホワイトリスト機能
- プレイヤー間攻撃の制御
これらを適切に設定することで、安全で快適なサーバー環境を作れますよ。
最大プレイヤー数の制限
同時接続できるプレイヤー数は「max-players」で設定できます。
max-players=20
初期設定は20人ですが、あなたのサーバーのスペックに応じて調整しましょう。
プレイヤー数が多いほど、サーバーに負荷がかかります。
ラグが発生する場合は、プレイヤー数を減らしてみてくださいね。
スペックに関する詳しい情報は、以下の記事を参考にしてください。


ホワイトリスト機能の活用


ホワイトリストは「white-list」で有効化できます。
white-list=true
ホワイトリストを有効にすると、登録されたプレイヤーのみがサーバーに入れるようになります。
友達だけでプレイしたい場合や、荒らし対策に効果的ですね。
ホワイトリストに関する詳しい情報は、以下の記事を参考にしてください。


プレイヤー間攻撃の制御


プレイヤー同士の攻撃は「pvp」で制御できます。
pvp=false
協力プレイの場合は「false」がおすすめです。ミスで友達を攻撃してしまう心配がなくなるので。
ただ、マグマなどの間接的なダメージは防げないので注意してくださいね。
サーバーパフォーマンス調整
サーバーパフォーマンスの調整には3つの重要な設定があります。
- 描画距離
- エンティティ処理範囲
- メモリ使用量
これらを調整することで、あなたのサーバーの動作を快適にできるかもしれません。
描画距離の最適化


描画距離は「view-distance」で設定できます。
view-distance=10
この設定は、プレイヤーの周りを何チャンクまで描画するかを決めます。
数値を大きくすると遠くまで見えるようになりますが、サーバーに負荷がかかります。
ラグが発生する場合は、この値を下げてみてくださいね。
エンティティ処理範囲の調整
エンティティの処理範囲は「simulation-distance」で設定できますよ。
simulation-distance=10
この設定は、mob(動物・モンスター)やアイテムの動作範囲を決めます。
値を下げると下記の効果があります。
- サーバーが軽くなる
- 遠くのmobが動かなくなる
- 作物の成長が遅くなる
値を上げると下記の効果があります。
- 遠くまでmobが動作する
- 作物がよく育つ
- サーバーに負荷がかかる
メモリ使用量を抑える設定


エンティティの描画範囲を「entity-broadcast-range-percentage」で調整できますよ。
entity-broadcast-range-percentage=100
この値を50にすると、エンティティの描画範囲が半分になり、メモリ使用量を抑えられますよ。
mobが見えにくくなるので、プレイに影響することもあります。
なので、正直あまり使いません。
マイクラサーバーが重いときには
それでもマイクラサーバーが重いときには、以下の記事を参考にしてください。
サーバーが重い原因から、解決策まで、わかりやすく解説してます。


セキュリティとアクセス制御
セキュリティには3つの重要な設定があります。
- オンラインモード認証
- スポーン保護エリア
- 不正接続の防止
これらを設定することで、安全なサーバー環境を構築できますよ。
オンラインモード認証の設定
正規ライセンスの確認は「online-mode」で設定できますよ。
online-mode=true
絶対に「true」にしておきましょう。不正なアカウントでの接続を防げるので。
ただ、BungeeCordなどのマイクラプロキシを挟む場合には、オフにすることもあります。
スポーン保護エリアの設定
スポーン地点の保護は「spawn-protection」で設定します。
spawn-protection=16
設定により、スポーン地点から指定した範囲内でのブロック破壊・設置が制限されます。
基本的には0でOKです。スポーン保護はいらないので。
ちなみに、OP権限を持つプレイヤーには、この制限は適用されません。
不正接続の防止方法
怪しい接続を制限する設定がいくつかあります。
プロキシ・VPN接続の制限は下記です。
prevent-proxy-connections=true
パケット制限は下記です。
rate-limit=0
rate-limitを設定すると、異常な量のパケットを送信するクライアントを自動的にキックできます。
通常は0(無制限)で問題ありません。
ゲーム体験をカスタマイズする設定
ゲーム体験のカスタマイズには5つの設定があります。
- モンスターの出現制御
- コマンドブロックの有効化
- 飛行許可の設定
- ネザーの設定
- 構造物の設定
これらを設定することで、より楽しいゲーム環境を作れます。
モンスターの出現制御
モンスターを制御するには、以下のように設定してください。
spawn-monsters=false
falseにすると、ゾンビやクリーパーなどの敵対mobが出現しなくなります。
建築サーバーなどでは、設定することをおすすめします。
また、モンスターを出したいけど、クリーパーの爆発が嫌な方もいるでしょう。
嬉しいことに、マイクラではクリーパーを爆発させない方法も存在します。
クリーパーを爆発させないための情報は、以下の記事を参考にしてください。


コマンドブロックの有効化


コマンドブロックは「enable-command-block」で有効化します。
enable-command-block=true
強力な機能なので、注意して使用してくださいね。
間違っても、コマンドブロックをその辺においてはいけませんよ。
レッドストーンで発動できるので、トラブルになることも多いです。
飛行許可の設定
飛行MOD使用時の設定は「allow-flight」で制御します。
allow-flight=true
falseにすると、5秒間空中にいるプレイヤーを自動的にキックします。
クリエイティブモードでは、この設定に関係なく飛行可能です。
ネザーの設定
ネザーへの移動は下記で制御します。
allow-nether=false
falseにすると、ネザーゲートを使ってもネザーに移動できなくなります。
プレイヤーにネザーゲートを作られると迷惑な時に使いますね。
例えば、ロビーにネザーゲートをおいて、そのゲート以外からネザーに行けないようにする場合など。
構造物の設定
構造物の生成は下記で制御します。
generate-structures=false
falseにすると、村やピラミッドなどの構造物が生成されなくなります。
設定項目の一覧表
設定項目をまとめて確認できるように表にしました。
基本設定
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
gamemode | survival | survival, creative, adventure, spectator | ワールドのゲームモード設定 |
difficulty | easy | peaceful, easy, normal, hard | 難易度設定 |
level-name | world | world, MyServer, BuildWorld | ワールドデータのフォルダ名 |
level-seed | (空欄) | 12345, myseed | ワールドのシード値設定 |
level-type | minecraft:normal | minecraft:normal, minecraft:flat, minecraft:large_biomes | 生成されるマップのタイプ |
hardcore | false | true, false | ハードコアモードにする・しないの設定 |
プレイヤー管理
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
max-players | 20 | 5, 10, 20, 50 | サーバーで同時にプレイできるプレイヤーの最大数 |
white-list | false | true, false | ホワイトリスト制の有効/無効 |
pvp | true | true, false | プレイヤー間の攻撃を有効にするかどうか |
player-idle-timeout | 0 | 0, 30, 100 | 無操作でキックするまでの時間(分) |
force-gamemode | false | true, false | デフォルトのゲームモード設定を強制するか |
ネットワーク・セキュリティ
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
server-port | 25565 | 25565, 25566, 19132 | マインクラフトサーバーのポート番号 |
server-ip | (空欄) | 192.168.1.100 | サーバーを特定のIPにバインドする設定 |
online-mode | true | true, false | 接続プレイヤーのライセンス照合設定 |
prevent-proxy-connections | false | true, false | プロキシサーバー、VPN経由の接続を受け付けるか |
enforce-secure-profile | true | true, false | Mojang公開鍵を持つ正式ユーザーのみログイン可能 |
enforce-whitelist | false | true, false | サーバーのホワイトリストを強制執行する設定 |
accepts-transfers | false | true, false | プレイヤーの転送を受け入れるかどうか |
log-ips | true | true, false | プレイヤーのIPアドレスをサーバーログに記録するか |
パフォーマンス調整
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
view-distance | 10 | 6, 8, 10, 16 | プレイヤーからの描画距離(チャンク) |
simulation-distance | 10 | 6, 8, 10, 16 | エンティティの動作範囲(チャンク) |
entity-broadcast-range-percentage | 100 | 50, 75, 100 | エンティティをプレイヤーからどれぐらい離れたところから描画処理するか |
network-compression-threshold | 256 | -1, 0, 256 | ネットワークの圧縮閾値 |
max-tick-time | 60000 | 30000, 60000, 120000 | サーバーを強制停止するまでの時間(ミリ秒) |
rate-limit | 0 | 0, 300, 500 | クライアントが1秒間に送信できるパケットの最大量 |
max-chained-neighbor-updates | 1000000 | 500000, 1000000, -1 | 連続する更新を制限する設定 |
pause-when-empty-seconds | -1 | -1, 30, 60 | サーバーが空の時に一時停止するまでの秒数(-1で無効) |
ゲーム機能制御
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
spawn-monsters | true | true, false | 敵対mobが出現するかどうか |
generate-structures | true | true, false | 村やピラミッドなどの構造物を生成するか |
allow-nether | true | true, false | ネザーへ移動できるかどうか |
allow-flight | false | true, false | 飛行を許可するかどうか(飛行MOD用) |
enable-command-block | false | true, false | コマンドブロックを有効・無効にする設定 |
スポーン・保護設定
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
spawn-protection | 16 | 0, 8, 16, 32 | スポーン地点周りの保護範囲設定 |
max-world-size | 29999984 | 1000, 10000, 29999984 | ワールドの最大サイズ(ブロック単位の半径) |
RCON・モニタリング
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
enable-rcon | true | true, false | RCONというサーバーの遠隔操作を有効にするか |
rcon.port | 25575 | 25575, 25576 | RCONで使用するポート番号 |
rcon.password | (自動生成) | mypassword123 | RCONのパスワード設定 |
broadcast-rcon-to-ops | true | true, false | RCON操作時、管理ユーザーに通知するか |
broadcast-console-to-ops | true | true, false | サーバーコンソールコマンド入力時、管理ユーザーに通知するか |
enable-jmx-monitoring | false | true, false | JMXによるモニターを有効化するかどうか |
debug | false | true, false | デバッグ情報を有効にするかどうか |
bug-report-link | (空欄) | https://example.com/report | バグ報告リンクのURL設定 |
表示・UI設定
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
motd | A Minecraft Server | My Server, Welcome! | サーバー一覧画面で表示するワールドの説明文 |
enable-status | true | true, false | サーバー一覧リストでオンライン状態と表示するか |
hide-online-players | false | true, false | サーバー一覧画面でプレイヤー名を表示するか |
クエリ・その他
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
enable-query | false | true, false | GameSpy4プロトコルでのクエリサーバー通信を有効化 |
query.port | 25565 | 25565, 25566 | クエリサーバーで使用するポート番号 |
use-native-transport | true | true, false | Linux OSでのパケット送受信の最適化 |
sync-chunk-writes | true | true, false | 同期チャンク書き込みを有効にするかどうか |
region-file-compression | deflate | deflate, lz4, none | 地域ファイルの圧縮アルゴリズム |
リソースパック関連
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
resource-pack | (空欄) | http://example.com/pack.zip | プレイヤーがダウンロードするリソースパックのURL |
resource-pack-id | (空欄) | pack123 | リソースパックの識別ID |
resource-pack-sha1 | (空欄) | abcd1234… | リソースパックのSHA-1ハッシュ値 |
require-resource-pack | false | true, false | リソースパックのDLを拒否するとワールドに接続不可 |
resource-pack-prompt | (空欄) | Please install our resource pack | リソースパックプロンプトに表示されるカスタムメッセージ |
データパック・権限
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
initial-enabled-packs | vanilla | vanilla, custom_pack | ワールド作成時、有効化するデータパックのリスト |
initial-disabled-packs | (空欄) | old_pack, unused_pack | ワールド作成時、自動的に有効化されないデータパック |
op-permission-level | 4 | 1, 2, 3, 4 | 管理権限の権限レベル設定 |
function-permission-level | 2 | 1, 2, 3, 4 | 関数のデフォルト許可レベル設定 |
ワールド生成・地形
設定項目 | デフォルト値 | 設定値例 | 説明 |
---|---|---|---|
generator-settings | {} | {“biome”:”minecraft:plains”} | ワールド生成時の地形データ設定(JSON形式) |
text-filtering-config | (空欄) | 設定不明 | テキストフィルタリング設定ファイル |
text-filtering-version | 0 | 0, 1 | テキストフィルタリングのバージョン |
まとめ:server.propertiesでマイクラサーバーを自在にカスタマイズ
この記事では、マイクラサーバーの設定ファイル「server.properties」をいじる方法と、設定項目について解説してきました。
記事のポイントは以下の5つです。
- メモ帳で簡単に編集でき、設定変更後は必ずサーバー再起動が必要だった
- ゲームモードや難易度など基本設定が重要だった
- プレイヤー管理やセキュリティ設定で荒らし対策ができた
- パフォーマンス調整でサーバーの動作を最適化できた
- 用途に応じた設定例を参考に自分好みにカスタマイズできた
この記事の設定方法を使って、あなたも理想のマイクラサーバーを構築してみてくださいね!