- マイクラサーバーの接続アドレスが「数字の羅列」で友達に伝えにくい
- IPアドレスが変わるたびに再設定するのが面倒
- 「play.example.com」みたいなカッコいいアドレスで接続したい
こんな悩みを解決できる記事になっています!
結論ですが、マイクラサーバーのIPアドレスを好きなドメインにするには、「独自ドメインの取得」と「DNS設定」の2ステップだけでOKです。
記事の前半では、「独自ドメインを取得する方法」と「注意点」について、初心者でも迷わないように詳しく紹介。
後半では、「DNS設定でマイクラサーバーとドメインを紐付ける手順」まで、具体的に解説しています。
この記事を読めば、あなたのマイクラサーバーを好きなドメインで公開できるようになりますよ。
マイクラサーバーに独自ドメインを設定する3つのメリット
マイクラサーバーに独自ドメインを設定する3つのメリットを解説していきます。
- ドメインは覚えやすく友達を招待しやすい
- IPアドレスが変わってもドメインは固定できる
- 数字のIPアドレスよりも見栄えがいい
ドメインは覚えやすく友達を招待しやすい
まず、ドメインを設定することで、覚えやすくなります。
当然ですが、「192.168.0.1」という数字のIPより「mc.example.com」の方が覚えやすいですよね。
友達を招待するときに、IPアドレスより覚えやすいのは魅力でしょう。
ただ、Discordなどにテキストで貼り付ける場合には、コピペできるので大差はないと思います。
IPアドレスが変わってもドメインは固定できる
マイクラサーバーを自宅サーバーで運用していると、サーバーのIPアドレスが変更されてしまうことがあります。
もしIPアドレスを直接友達に伝えている場合、その都度「新しいIPアドレスはこれ!」と連絡しなければいけません。
一方で独自ドメインを設定しておけば、実際に変わるのはIPアドレスだけで、ドメイン名はずっと同じです。
DNSの設定画面で新しいIPアドレスを登録し直すだけで、友達は引き続き同じドメインでサーバーに接続できます。
つまり、ドメインを使うことで「ユーザーが入力するアドレスは固定され、裏側のIPだけを差し替えられる」という運用ができますよ。
数字のIPアドレスよりも見栄えがいい
個人的な意見ですが、数字のIPアドレスよりも、ドメインのほうが素敵と思います。
特に公開サーバーの場合には、ドメイン接続はブランド感が出るのでおすすめです。
例えば、サーバーのホームページが「example.com」だとしましょう。
そこで、接続ドメインが「mc.example.com」だったら、すごくわかりやすいですよね。
統一感があって、個人的にドメイン接続はすごく大好きです。



大手のマイクラサーバーは、ほとんどドメインでの接続を使用していますよ。
独自ドメインを取得する方法
独自ドメインを取得するには、販売業者からドメインを購入する必要があります。
有名なところだと、以下のような業者がありますね。
- Cloudflare Registrar
- お名前.com
- ムームードメイン
- XServerドメイン
色々ありますが、初年度を安くしたければ「お名前.com」がおすすめです。
初年度は0円や1円でドメインを取得できることが多いので、格安で始めることができますよ。
ただし、更新時は1000円以上の料金がかかることが多いので、注意してください。
数年単位で使うドメインは、Cloudflare Registrarがおすすめです。
ドメイン価格を卸値で販売しているので、実質的には最安値なんですよね。



僕もCloudflare Registrarを使ってます!
独自ドメインを取得するときの注意点
独自ドメインを取得するときに、気をつけることが2つあります。
気をつけていれば怖くないので、先に注意点を把握しておきましょう。
- 初年度料金と更新料金の差がある
- 他の人が取得しているドメインは使えない
初年度料金と更新料金の差がある
ドメインは購入したらそれで終わりではなく、毎年の更新費用が必要です。
多くのドメイン販売サイトでは、初年度料金がすごく安く設定されています。
しかし、2年目以降の更新料金がぐっと高くなるケースが多いんです。
例えば、初年度は「99円」で取得できても、翌年からは「1,500円」や「3,000円」かかることも珍しくありません。
特に「.xyz」「.site」「.online」などの格安ドメインは、この料金差が大きい傾向があります。
趣味で使うマイクラサーバーなら「1〜2年だけ使えればいい」という考え方もありですが、長く使いたい場合は更新料金を基準にドメインを選ぶのがおすすめです。
購入前には、必ず「初年度料金」と「更新料金」の両方を確認しておきましょう。
販売サイトの料金表に記載されているので、見落とさないよう注意が必要です。
他の人が取得しているドメインは使えない
ドメインは「早い者勝ち」で管理されており、すでに誰かが取得しているドメインは新しく購入することができません。
例えば、この記事で例に出ている 「example.com」 はすでに登録済みのため、あなたが同じものを取得することはできないのです。
ただ、ドメインの末尾の「com」など(TLDといいます)が違えば、別ドメインとなるので取得できます。
例えば「example.com」は取られていても、「example.net」や「example.tv」なら空いていることがあります。
実際にドメイン販売サイトで検索すると、取得できるもの・できないものが一覧で出てきますよ。
その中から、空き状況を確認してから選ぶのが基本です。
もし希望の文字列がすでに埋まっていた場合は、別のTLDを検討するか、文字列そのものを少し変えてみましょう。
サーバーIPとドメインを紐付けるDNS設定の手順
サーバーIPとドメインを紐付けるDNS設定の手順を紹介します。
- DNSの設定ページを開く
- AレコードにサーバーのIPアドレスを登録する
- 設定がインターネット全体に反映されるまで待つ
DNSの設定ページを開く
まずは、DNS設定を開きましょう。そこでサーバーIPとドメインを紐付けます。
Cloudflare Registrarで購入した場合には、サイドバーのDNSをクリックすると開けますよ。


AレコードにサーバーのIPアドレスを登録する
レコードの追加をしていきましょう。
Cloudflareの場合は、以下のようにすればOKです。
タイプは「A」にしてください。Aレコードは、ドメイン名とIPアドレス(IPv4)を対応付ける情報です。
IPアドレスは、あなたのIPアドレスを入れてくださいね。
もしIPアドレスがわからない場合には、以下の記事を参考にしてみてください。


プロキシに関しては、問題の原因になることもあるので、オフにしてください。


名前に関して補足すると、「example.com」のようなドメイン自体で繋ぐ場合は「@」でOKです。
しかし、「mc.example.com」のように上に文字を付けたい場合には、名前にその文字を入れてください。
「mc」の場合なら、そのまま「mc」と入れればOKです。
ポート番号を省略する方法
通常、マイクラサーバーはデフォルトで25565番ポートを使います。
サーバーのポートを変更している場合は、接続するときに「:ポート番号」を書く必要があります。
play.example.com:49152
しかし、SRVレコードを設定すればポート番号を省略して接続できるようになります。
友達にドメインを教えるときにシンプルになるため、とても便利です。
SRVレコードを設定するときには、以下のように設定してください。
項目 | 値 |
---|---|
サービス名 | _minecraft |
プロトコル | _tcp |
優先度 | 0 |
重み | 0 |
ポート番号 | ポート番号(例:49152) |
ターゲット | Aレコードのホスト名(例:play.example.com) |
このように設定すると、マイクラの接続画面で 「play.example.com」 と入力するだけでサーバーに接続できます。
ただし、SRVレコードの設定画面はドメイン業者によって分かりにくく、項目名も「サービス」「プロトコル」「優先度」など微妙に違う場合があります。
入力欄をよく確認し、ドメイン業者の公式ヘルプを参考にしながら設定しましょう。
反映にかかる時間と確認方法
DNSの設定変更は、すぐに全ての環境で反映されるわけではありません。
よく「DNSが浸透するまで72時間待つ」といった説明を見かけます。
しかし、実際にはDNSは浸透するのではなく、各DNSキャッシュサーバがTTL(有効期限)を過ぎるまで古い情報を保持しているだけです。
そのため環境によっては数分で切り替わる場合もあれば、最大で1〜2日ほどかかる場合もあります。
自分の設定が正しく反映されているか確認する方法としては、
- コマンドラインで「nslookup」や「dig」を使って権威サーバに直接問い合わせる
- ブラウザから簡単に確認できるツールを利用する
といった方法があります。特に初心者の方は、ツールを使うのが手軽でおすすめです。
マイクラサーバーに独自ドメインで接続する方法
マイクラサーバーに独自ドメインで接続するのは、すごく簡単です。
ドメインで接続する方法から、接続できないときのチェックポイントまで、詳しく解説していきます。
- マルチプレイ接続画面でドメインを入力する
- 接続できないときのチェックポイント
マルチプレイ接続画面でドメインを入力する
マイクラを起動したら、マルチプレイ接続画面に移動してください。
サーバー追加画面を開き、サーバーアドレスに取得したドメイン名を入力するだけで、簡単に接続可能です。


これだけで接続可能です。IPアドレスを直接入力する場合と比べて、友達にも覚えてもらいやすくなりますね。
ポート番号を指定する場合
もし、ポート番号を変更している場合には、ドメインに続けてポート番号を入力するだけです。
例えば、IPアドレスが「mc.example.com」で、ポート番号を「49152」に変更した場合にはこうなります。
mc.example.com:49152
このとき、ドメインとポート番号の間は「コロン(:)」で区切ることを忘れないでください。
もしSRVレコードを正しく設定していれば、ポート番号を省略して接続できます。
接続できないときのチェックポイント
この記事通りに設定しても、接続できない方がいると思います。
そこで、接続できないときのチェックポイントを見ていきましょう。
- DNS設定のミス
- サブドメインの指定ミス
- DNS設定の反映待ち
- ポート番号の指定
- サーバー自体の起動や公開ミス
DNS設定のミス
初心者が特につまずきやすいのは、レコードの種類や入力内容のミスです。
マイクラサーバーで必要なのは「Aレコード」で、ここにサーバーのグローバルIPアドレスを登録します。
誤って「CNAME」や「AAAA(IPv6用)」を選んでしまうと、正しく動作しないことがあります。
また、入力するのは必ずグローバルIPアドレスです。
家庭内ネットワークでよく使われる「192.168.x.x」といったローカルIPを設定しても外部からは接続できません。
IPアドレスを確認する方法は、以下の記事を参考にしてみてください。


サブドメインの指定ミス
たとえば「play.example.com」というアドレスを使いたい場合、サブドメイン欄に「play」と入力しなければなりません。
サブドメイン欄は、ドメイン業者によって名前が違います。「名前」や「ホスト名」などと書かれることもありますよ。
何も指定しなければ「example.com」がそのままサーバーアドレスになります。
DNS設定の反映待ち
設定を保存しても、すぐに独自ドメインでマイクラサーバーに接続できないことがあります。
これはDNSサーバーが古い情報をキャッシュしているだけです。
そのため、反映には早ければ数分、長い場合は1〜2日ほどかかることもあります。
自分の設定が正しく反映されているかを確認したい方は、ツールを使ってみましょう。
ドメイン名を入力するだけで、どのIPアドレスが返ってきているかを確認できます。
ポート番号の指定
マイクラサーバーには接続用の「ポート番号」があり、デフォルトでは「25565」が使われます。
もしサーバー側でポート番号を変更していないのであれば、通常はこのままです。
しかし、設定によっては別の番号になっていることもあります。
独自ドメインを使う場合でも、SRVレコードを設定していない限りはポート番号を省略できません。
そのため、次のようにドメイン名の後に、ポート番号を付けて入力する必要があります。
play.example.com:25565
サーバー自体の起動や公開ミス
マイクラサーバーが停止している、またはファイアウォールやルーターの設定で外部から接続できないことがあります。
サーバーの再起動をしたり、ポート開放の設定を確認してください。
ポート開放で問題が発生した場合には、以下の記事を参考にしてみてください。


まとめ:マイクラサーバーに独自ドメインを設定して快適な運営を実現しよう
この記事では、マイクラサーバーに独自ドメインを設定するメリットや具体的な設定方法について解説しました。
記事のポイントは以下の5つです。
- ドメインを使うことで覚えやすく友達を招待しやすくなった
- IPアドレスが変わってもドメインを使えば案内を変える必要がなかった
- ドメイン接続にすることで見栄えが良くなりブランド感が出た
- ドメイン取得時は更新費用と他者の取得状況に注意が必要だった
- DNSやSRVレコードの設定でポート番号を省略して接続できた
独自ドメインを活用することで、サーバー管理の手間を減らしつつ、参加者にとってもわかりやすく案内できるようになりますよ。
以下の記事では「IPアドレスの確認方法」について解説しているので、ぜひ読んでみてください。


独自ドメインも素敵ですが、快適で安定したマルチプレイ環境を整えるには、サーバー本体の性能も大切です。
以下の記事では、マイクラに適したレンタルサーバーを徹底比較しているので、これからサーバーを立てるあなたも、より良い環境を求めているあなたも、ぜひ参考にしてみてください。

