2026.10.04広告・PRを含む記事です
自宅サーバーのDDoS対策!自宅IPを隠してマイクラを公開する方法

- 友達に配ったサーバーが急に重くなったり、頻繁に落ちたりして、DDoS攻撃を疑っている
- まだ公開していないが、自宅のIPアドレスが外部に見えるのが怖くて公開に踏み切れない
- VPSやLinuxの設定は難しそうで、もっと簡単に自宅IPを隠す方法がないか探している
サーバーが重くなるたびにDDoSを疑いながら、対策の仕方がわからず様子見している人は多いです。
DDoS攻撃は、自宅回線側の設定だけでは止め切れません。
自宅のグローバルIPが攻撃者に知られている限り、次の攻撃も同じIPへ届くためです。
だからこそ発想を変え、自宅IPそのものを外部から見えなくする構成に切り替えます。
- TCPShieldでJava版の接続を隠す方法
- VPSを踏み台にしたiptables中継構成
- Cloudflare SpectrumでJava版をさらに隠す方法
- HAProxyで複数VPSに接続を振り分ける方法
読み終えるころには、自分の環境でまず何から手をつけるかが1つに決まります。
自宅サーバーのDDoS対策は攻撃を防ぐより自宅IPを隠すことが基本方針

家庭用回線とルーターの防御力では、大量の通信を送りつけるDDoS攻撃を正面から受け止め切れません。
DDoS攻撃とは、複数の経路から大量の通信を同時に送りつけ、回線やサーバーを機能停止に追い込む攻撃です。
そこで、外部と自宅の間に保護サービスやVPSを挟み、攻撃先になる自宅IPそのものを知られない状態を作ります。

攻撃が始まってから自宅のルーターでできることはほぼないので、最初からVPSなどを挟んで、自宅IPを友達にも見せない形にしておくほうが現実的です。
どこまで自分で組むかによって、取れる選択肢は次の4つです。
- VPSを自分で中継させずに始めるTCPShield
- Java版もBedrock版も守れるVPS+iptables中継
- VPS中継の上へさらに一段隠すCloudflare Spectrum
- 人数が増えたときに複数VPSへ振り分けるHAProxy
上から順に構築の難易度が上がるため、まずは手軽に導入できる選択肢から確認しましょう。
なお、自宅サーバーの公開方法自体を広く比べたい場合は、ポート開放なしで立てる方法の比較で4つの方法を並べています。
この記事では、DDoS対策として自宅IPを隠す構成に絞って進めます。
対策を組む前にDDoSかサーバー負荷かを切り分ける
サーバーが重い、接続が切れるという症状だけでは、DDoSとは判断できません。
いきなり中継構成を作る前に、次の順番で確認します。
- サーバーコンソールでメモリ使用量、CPU負荷、プレイヤー数を確認する
- ルーターやVPSの通信量が普段より急増していないか確認する
latest.logで、同じ時刻に大量の接続・切断やエラーが出ていないか確認する- サーバーを止めたあとも回線やルーターの負荷が続くか、契約先へ確認する
メモリやCPUだけが張り付いているなら、先にサーバーが重いときの確認方法で原因を切り分けてください。
回線側の異常が疑われても、攻撃元を自分で断定せず、回線事業者やVPS事業者の障害・DDoS対応窓口へ相談してください。
この記事で作れるのは、自宅IPを隠して直接攻撃を受けにくくする構成です。攻撃トラフィックを必ず吸収できることや、すべてのDDoSを止められることを保証するものではありません。
Java版とBedrock版でプロトコルが違う点を先に整理する

自宅サーバーのDDoS対策を組む前に、使っている版のプロトコルを確認しておきます。
Java版はTCPの25565番、Bedrock版・Geyserを使ったクロスプレイはUDPの19132番と、使うプロトコルそのものが別です。
| 版 | プロトコル | ポート | この後の対策 |
|---|---|---|---|
| Java版 | TCP | 25565番 | TCPShieldとVPS中継が基本。Cloudflare SpectrumとHAProxyは契約・構成を確認 |
| Bedrock版(Geyser経由のクロスプレイ含む) | UDP | 19132番 | VPS中継が候補。TCPShield、Cloudflare Spectrum、HAProxyは契約・製品・構成の対応範囲を確認 |
この版とプロトコルの違いが、このあとに紹介する各対策の対応範囲を左右します。
TCPShieldでJava版の接続先を保護する
VPSを自分で中継させずにJava版の接続先を隠したい場合は、TCPShieldのようなMinecraft向け保護サービスを使う方法です。
プレイヤーの接続をTCPShieldのネットワーク経由にし、自宅側を保護CNAMEへ向ける構成です。独自ドメインを使い、プレイヤーにはIPアドレスではなく保護後のホスト名を案内します。
CNAMEは別のホスト名を参照するDNS設定、SRVはサービスの接続先ホスト名とポートを指定するDNS設定です。
設定は3つに分かれます。
- TCPShieldのDNSとバックエンドを設定する
- 自宅側を直接接続できない状態にする
- 実IPをログへ渡すか決める
3つ目は運用方針で判断が分かれるため、必要かどうかを先に決めてください。
TCPShieldのDNSとバックエンドを設定する
先に、自宅サーバーへ直接接続できる状態を作っておきます。保護サービスの設定前からサーバーが動いていないと、どこで失敗したかわからなくなるためです。
- TCPShieldのパネルでバックエンドのIPアドレスとポートを登録する
- 保護用のドメインを追加し、表示された保護CNAMEを確認する
- DNSのサブドメインを保護CNAMEへ向ける
- ルートドメインで接続したい場合は、公式DNSガイドに従って専用サブドメインとSRVレコードを設定する
- DNS変更が反映されるまで待ち、まずサブドメインで接続を試す
Java版のSRVを使う場合、TCPShield公式ガイドではSRVのポートをTCPShieldが受ける25565として設定し、バックエンドの実ポートはパネル側で対応させます。
SRVのtargetへ保護CNAMEを直接入れると無効なホスト名になる場合があるため、公式のDNS Setupの例をそのまま確認してください。
自宅側を直接接続できない状態にする
保護ホスト名から接続できることを確認したら、自宅ルーターやOSのファイアウォールで、ゲームポートへの接続元をTCPShieldのネットワークに絞ります。
許可するIP範囲はTCPShieldが公開しているIPv4リストを使い、記事や古い設定例を固定値として扱わないでください。
保護サービスを設定しただけで、自宅側のゲームポートを誰からでも受け付ける設定にはしないでください。直接接続できる経路が残ると、自宅IPを隠す目的から外れます。
保護ホスト名から参加でき、TCPShield公式のチェック項目にある、バックエンドが起動していること、DNSが正しいこと、TCPShieldからの接続をファイアウォールが許可していることの3点を満たせば、Java版の基本構成を確認できます。
公式のSetup Checklistもあわせて確認してください。
実IPをログへ渡すか決める
中継を通すと、サーバー側から見える接続元が保護サービスのIPになることがあります。プレイヤーごとのIP banやログを使うなら、サービスのプラグイン方式またはPROXY protocol方式を選び、サーバー側の受け取り設定までそろえます。
TCPShieldの公式案内では、プラグインとPROXY protocolを同時に使えない構成に注意が必要です。どちらを使うかを先に決め、設定を重ねないでください。
接続できない場合は、まず保護を外して自宅サーバー自体が起動しているかを確認し、再び保護ホスト名へ戻します。
DNSを元へ戻すときも、自宅IPを新しい参加者へ広げないよう、直接公開へ戻す必要があるかを考えてから変更します。
VPSを中継させてiptablesで自宅IPを隠す構成を作る
ここからは、自分でLinuxを触ってネットワークを組みたい人向けの構成です。
Bedrock版やGeyserMCによるクロスプレイの自宅IPを現実的な費用で隠せるのはこの方法なので、クロスプレイ勢もここが本命になります。
自宅サーバーの手前にVPSを立て、外部からの接続をすべてVPSで受け止めてから自宅サーバーへ転送すれば、自宅IPを直接晒さずに公開できます。
クラウド上のVPSでパケットを中継する構成なら、Linux標準のiptablesで組むのが扱いやすい選択です。
作業は次の4つに分かれます。
- VPS側でパケット転送を有効にする
- iptablesでDNATとSNATの転送ルールを書く
- 自宅側のファイアウォールでVPSからの通信だけ許可する
- 中継経路の成功確認と戻し方
最初の3つがそろって初めて、外部から見えるIPがVPSのものだけになり、自宅IPが隠れます。
中継用のVPSがまだ手元にない場合は、root権限とSSHを自由に使える契約を選んでおくと、ここからの手順をそのまま実行できます。
root権限とSSHで、iptablesの転送ルールを自分で組めるプランを確認できます
XServer VPS for Gameの料金プランを見るVPS側でパケット転送を有効にする
VPSでパケット転送を有効にしないと、iptablesのルールを書いても通信が自宅サーバーまで届きません。
まず、コマンドで一時的に有効化します。
sudo sysctl -w net.ipv4.ip_forward=1続けて、再起動後も設定を残すために/etc/sysctl.confへ恒久設定を追記します。
echo "net.ipv4.ip_forward=1" | sudo tee -a /etc/sysctl.confsudo sysctl -psysctl -wによる一時有効化だけだと、VPSを再起動した時点でパケット転送が無効に戻ってしまう点に注意です。
設定値が1になっていることを、次のコマンドで確認してから次へ進みます。
sysctl net.ipv4.ip_forwardnet.ipv4.ip_forward = 1と表示されれば、VPSはパケット転送を受け付ける状態だとわかります。
恒久設定の保存方法はディストリビューションによって異なるため、再起動後にも同じ値が保持されるかの確認が必要です。
iptablesでDNATとSNATの転送ルールを書く
Java版のTCP25565番を例にした最小構成は、DNATと戻り用のルールの2段階です。まずVPSに届いた通信の宛先を自宅サーバーへ書き換えるDNATルールをPREROUTINGに追加します。
sudo iptables -t nat -A PREROUTING -p tcp --dport 25565 -j DNAT --to-destination [自宅のグローバルIP]:25565続けて、戻りの通信の送信元をVPS自身のIPへ書き換えるルールをPOSTROUTINGチェーンに加えます。
VPSのIPを明示して送信元を書き換える場合は、SNATを使います。
sudo iptables -t nat -A POSTROUTING -p tcp -d [自宅のグローバルIP] --dport 25565 -j SNAT --to-source [VPSのグローバルIP]VPS側の送出インターフェースのIPを自動で判定させたい場合は、MASQUERADEを指定します。
sudo iptables -t nat -A POSTROUTING -p tcp -d [自宅のグローバルIP] --dport 25565 -j MASQUERADEMASQUERADEが自動判定するのはパケットを送出するVPS側の送信元IPです。宛先に指定している自宅のグローバルIPが変動した場合は、DNATのルールも含めて設定の書き換えが必要です。
自宅のグローバルIPが変わる回線では、DNATの--to-destinationやPOSTROUTINGの宛先も新しいIPへ更新しなければ通信が届きません。
固定IPサービスを使うか、DDNSに合わせてルールを更新する仕組みをあらかじめ用意します。
Bedrock版やGeyserのUDP接続を中継する場合は、TCP用の-p tcpとJava版のポートをそのまま流用しません。
-p udpへ変更し、[GeyserのUDPポート]をPREROUTINGとPOSTROUTINGの両方へ同じように指定します。
sudo iptables -t nat -A PREROUTING -p udp --dport [GeyserのUDPポート] -j DNAT --to-destination [自宅のグローバルIP]:[GeyserのUDPポート]sudo iptables -t nat -A POSTROUTING -p udp -d [自宅のグローバルIP] --dport [GeyserのUDPポート] -j MASQUERADEVPSのクラウドファイアウォール、自宅ルーター、Geyserの待ち受け設定の3か所すべてでUDPを許可し、Bedrock端末を外部回線から使って確認します。TCPの疎通だけでBedrockも動くと判断しないでください。
DNATを書いても、VPSのFORWARDチェーンやクラウドファイアウォールで転送が拒否されていると、自宅サーバーへ届きません。
OSのファイアウォールを有効にしている場合は、対象ポートの転送を許可し、SSH接続用のポートまで閉じないように注意します。
この構成では、サーバー側から見た接続元がすべてVPSのIPになり、プレイヤーごとのIP banやIPのログ記録が機能しなくなります。
実IPを扱いたい場合は、HAProxyとPaperのproxy-protocol設定のような、PROXY protocolに対応した構成への組み替えが必要です。
自宅側のファイアウォールでVPSからの通信だけ許可する
自宅ルーターまたはOSのファイアウォールで、送信元IPをVPSの固定IPだけに絞り込みます。
VPS以外のIPから25565番宛てに届く通信は、すべて拒否する設定です。
これをやらないと中継の意味がなくなり、自宅IPへ直接攻撃されるリスクがそのまま残ります。
中継経路の成功確認と戻し方
設定後は、自宅と同じLANではなくスマホのテザリングなど外部回線から、VPSのIPまたはVPSに向けたドメインで接続します。
次の3点がそろえば、中継の基本動作を確認できます。
- Java版ならVPSのTCPポート、Bedrock版ならVPSのUDPポートへ参加できる
- 自宅サーバー側のログに接続が現れる
- 自宅のグローバルIPへ直接つないだ場合は、ゲームポートを受け付けない
確認用に、VPSのNATルール一覧を表示しておきます。
sudo iptables -t nat -S運用へ移る前に、iptablesのルールも再起動後に残るよう環境に合った方法で保存し、再起動後に同じ一覧を確認してください。
接続できない場合は、まず自宅サーバーを直接起動しているか、次にVPSの転送設定、最後にファイアウォールの順で切り分けてください。
設定を撤回するときは、追加したルールと同じ条件で-Aを-Dに変えて1本ずつ削除します。
iptables -Fのように全ルールを消す操作は、SSH接続まで切れる可能性があるため行いません。
Cloudflare Spectrumは契約と原点設計が必要な上級構成
Cloudflare SpectrumをVPS中継の前段に置くと、接続先として見せるアドレスをCloudflare側へ寄せられます。
ただし、プラン・対象プロトコル・原点への接続方法をそろえる必要があり、初心者が設定画面だけで完結させる構成ではありません。
Cloudflareの公式ドキュメントでは、SpectrumでTCPとUDPのアプリケーションを扱える一方、プライベートネットワークの原点を使う場合は仮想ネットワークやCloudflare Tunnelなど別の準備が必要と説明されています。
公式のGet startedで、契約中のプランと原点の方式を先に確認してください。
確認するのは次の2点です。
- Spectrumを選ぶ前に決めること
- Spectrum構成の成功確認と撤回
どちらも決まっていないうちは、VPS中継の構成で止めておくほうが安全です。
Spectrumを選ぶ前に決めること
次の項目を決められない場合は、先にTCPShieldまたはVPS中継だけで運用します。
| 決める項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| プロトコル | Java版のTCPか、Bedrock版のUDPか |
| 原点 | Spectrumが接続するVPSまたはプライベートネットワーク上のアドレス |
| 受け側 | PROXY protocolを使うか、使うならPaper・プロキシ・中継が対応しているか |
| ファイアウォール | CloudflareまたはVPSからの接続だけを許可し、原点を直接公開しないか |
PROXY protocolを使う場合、Cloudflare公式ではTCPとUDPで方式が異なり、受け側の実装も必要とされています。
公式のProxy Protocol設定を確認せずに、PaperやHAProxyへ設定を足さないでください。
Spectrum構成の成功確認と撤回
Spectrumのホスト名からJava版へ参加でき、原点のVPSへ直接接続できない状態になって初めて、IP秘匿の目的を確認できます。Cloudflareの表示だけで成功と判断せず、外部回線から実際の参加テストまで行ってください。
接続できない場合は、原点のVPSが単独で動くか、Spectrumのプロトコルとポートが一致しているか、PROXY protocolを受け側が理解できるかの順に切り分けます。
撤回するときは、いきなり自宅IPへ戻さず、まずSpectrumを外したVPSの保護ホスト名へDNSを戻します。
HAProxyはJava版の複数VPSを設計できる人向け
人数が増えて1台のVPSでは足りなくなった場合、HAProxyでJava版のTCP接続を複数のバックエンドへ振り分ける構成を検討できます。
ただし、HAProxyを置くだけで自宅IPが隠れるわけではありません。HAProxy自身を外部公開の入口にし、各バックエンドがHAProxy以外から直接接続されないよう、VPSのファイアウォールと接続先の設計までそろえる必要があります。
HAProxyを選ぶ条件を確認する
| 条件 | 満たす内容 |
|---|---|
| 対象プロトコル | Java版のTCP接続を振り分ける |
| バックエンド | それぞれ単独で接続確認できるVPSを2台以上用意する |
| 接続設計 | 長時間接続を途中で別VPSへ移さず、切断後の新規接続だけを振り分ける |
| 実IP | PROXY protocolを使う場合、HAProxyからPaperまたはプロキシまで受け渡しを確認する |
| Bedrock | UDPを使うBedrock版は、採用するHAProxyのバージョン・構成が対応するか別途検証する |
Bedrock版・Geyserクロスプレイを守る目的で、Java版向けのTCP設定をそのままHAProxyへ流用しないでください。
UDPの対応可否、セッション維持、ヘルスチェック、契約先の許可範囲を確認できないなら、Bedrock版はVPS中継を土台にするほうが安全です。
1台のVPSで始める段階では、HAProxyを追加せず、まずVPS中継の成功確認とファイアウォールの閉じ方を終わらせます。複数台へ増やすときは、停止時間と切り戻し先を決めてから構成を変更します。
対策手段ごとの対応範囲を比較する

ここまでの対策について、難易度や対応範囲、必要な設計を一覧にまとめました。
| 対策 | 難易度 | Java | Bedrock | 自宅IP秘匿 | IP banとログ |
|---|---|---|---|---|---|
| 直接公開 | 低 | ○ | ○ | × | ○ |
| TCPShield | 低〜中 | ○ | 契約・専用機能を確認 | ○ | プラグインまたはPROXY protocolの設計が必要 |
| VPS+iptables中継 | 中 | ○ | ○(UDPのルールが必要) | ○ | SNATやMASQUERADEでは接続元がVPSになる |
| Cloudflare Spectrum | 高 | ○(契約・原点確認) | 要確認 | ○(設計が必要) | PROXY protocolを使う場合は受け側も対応 |
| HAProxy | 高 | ○(複数VPS向け) | 要検証 | ○(VPS中継と併用) | 構成次第 |
どの構成でも、自宅側または原点側への直接接続を閉じられなければ、IP秘匿は完成しません。
表では、○は記事内の前提を満たした場合に利用できることを示します。要確認・要検証の項目は、契約内容や採用するバージョン・構成によって結果が変わるため、公式資料と実機テストが必要です。
方式ごとの成功判定と切り戻し先を決める
設定を終えたら、「接続できた」だけでなく、直接経路が残っていないことと、失敗時に戻せることまで確認します。
| 方式 | 成功判定 | 失敗時に見る場所 | まず戻す場所 |
|---|---|---|---|
| TCPShield | 保護ホスト名から参加でき、自宅のゲームポートへ直接入れない | DNS、バックエンドのポート、TCPShieldの許可IP、PROXY protocol | TCPShieldの保護ホスト名を残したままDNS設定を修正 |
| VPS+iptables | VPSのIPから参加でき、自宅IPからはゲームポートを受け付けない | ip_forward、NATルール、VPSや自宅のファイアウォール、TCPとUDPの取り違え | 追加したNATルールを1本ずつ削除 |
| Cloudflare Spectrum | Spectrumの入口から参加でき、原点へ直接入れない | 契約機能、プロトコル、原点、Proxy Protocol | Spectrumを外したVPSの保護ホスト名 |
| HAProxy | 複数バックエンドへ新規接続が分散し、各バックエンドも単独で応答する | バックエンドのヘルスチェック、接続維持、PROXY protocol | HAProxyを外した単一VPSの入口 |
自宅IPを一度公開したあとで再び隠す場合、古いIPが知られている可能性があります。直接公開から保護構成へ移すときは、回線事業者へグローバルIPの変更可否を確認することも選択肢です。
自分でVPSを触りたくない、まずJava版だけ守りたい場合はTCPShieldから始めます。
Bedrock版・Geyserクロスプレイも守りたい、または自分の手でネットワークを組みたい場合は、VPS+iptables中継が土台です。
Cloudflare SpectrumとHAProxyは、そのVPS中継の上へJava版の防御や分散を上乗せする上級構成です。
ここまで自分で設計・検証できない場合は、無理に重ねずTCPShieldまたは単一VPS中継で止めます。
自宅サーバーを公開し続けるなら対策はどれを選ぶか

対策を重ねるほど設定の手間も増えるため、友達の人数、対策にかけられる時間、自宅IPが晒される不安のバランスで選びます。
身内だけの小規模サーバーでDDoSの不安が小さいなら、無理に何かを挟む必要はありません。

身内の数人で遊ぶだけなら、ポート開放して自宅IPを友達にだけ教えるのが一番早いです。
自宅IPが晒される不安のほうが大きいなら、Java版はTCPShield、Bedrock版はVPS中継から始めます。
覚えておきたいのは、VPS中継も万能ではない点です。
国内VPSには、大量の攻撃トラフィックを検知すると通信を自動で遮断する事業者もあり、その場合は中継ごとサーバーに入れなくなります。
DDoS対策を前提に設計されたTCPShieldのようなネットワークを挟むほうが、VPS1台で受け止めるより攻撃には強いです。
それでも設定を続けるのが負担なら、自宅の回線を晒さないレンタルサーバーへ移す選択も現実的に検討できます。
公開に使うIPが最初から自宅と切り離されるため、中継の設計そのものが不要になります。
Upgrade! 長期割引パスの新規申込・初回契約期間が時間課金の月額上限より最大76%OFF。11月13日17時まで
友達へ伝えるIPが自宅の回線と切り離され、中継用VPSの管理もいりません
ConoHaの料金・プランを確認するよくある質問
Qすでに自宅IPが知られてしまっている場合はどうすればいいですか?
中継サーバーをあとから挟んでも、元の自宅IPへ直接攻撃されると防げません。ルーターの再起動やプロバイダーの再接続でグローバルIPを変更したうえで、中継構成へ切り替える必要があります。
Qiptablesの転送ルールはVPSを再起動すると消えますか?
消えます。iptablesで追加したルールはメモリ上の設定のため、再起動後も残したい場合はルールの永続化が必要です。Debian・Ubuntu系ではiptables-persistentパッケージ、その他のディストリビューションではnftables形式での保存など、環境ごとの永続化手段を使います。
Q中継用のVPSはどのくらいのスペックがあればいいですか?
マイクラのパケット転送自体はCPUやメモリへの負荷が軽い処理のため、最小構成のVPSでも足りる傾向にあります。複数人が同時接続する場合や、HAProxyで複数台を運用する場合は、実際の接続人数を見ながらスペックを調整します。
まとめ:難易度に合わせて自宅IPを隠す対策を選ぶ
自宅サーバーのDDoS対策は、攻撃を正面から防ぐことではなく、自宅IPを外部から見えなくすることです。
- Java版だけならTCPShieldの対応プランを確認してから使う
- Bedrock版やGeyserのクロスプレイは、VPS中継とiptablesが現実的な選択肢
- Cloudflare SpectrumとHAProxyは、契約と原点の設計まで決められる場合にだけ重ねる
- どの構成でも、自宅側は中継元からの通信だけ許可する
- 設定の手間が負担なら、レンタルサーバーへ移して自宅IPを出さない方法もある
自宅IPが表に出ない状態にできれば、公開したあとも回線を落とされる心配をせずに遊べます。
自宅サーバーとレンタルサーバーの費用の違いは、自宅サーバーの電気代とレンタル料金の比較で整理しています。
中継の設計まで自分で決めきれない場合は、構築の相談も選択肢です。







